収益物件 箕面 大阪 収益 不動産 相続税対策
融資戦略を立てるヒント

ケース1

同じ物件に対して、A銀行とB銀行がそれぞれ以下の条件で融資をしてくれることになりました。

A銀行】 融資金額5,000万円、金利1%、借入期間20

B銀行】 融資金額5,000万円、金利3%、借入期間35

A銀行の方が金利は低く、借入期間も短いです。そのぶん利息もB銀行に比べて少なく済みますし、
なにより、借金=悪であれば早く返してスッキリしてしまいたいですよね。
20年間でローン返済が終われば、21年目からは毎月数十万円の手取り収入も見込めます。

一見、A銀行の方が美味しい話に聞こえますが、シミュレーションをしてみるとどうでしょうか。

A銀行】 1年目~20年目の年間手残り額30万円(月2.5万円)

B銀行】 1年目~35年目の年間手残り額150万円(月12.5万円)


A銀行の場合は、借入期間が短いため月々の返済額も大きく、結果として手残り額は少なくなってしまいます。
月々の手残り額が2.5万円では、突発的な修繕費や空室が出てしまったら、家賃収入では賄いきれず赤字です。

B銀行の場合は、借入期間が長いため年間150万円が手元に残ります。
これだけあれば、仮に数ヶ月~1年ほど空室の期間が続いてしまったとしても赤字になることはありません。
もちろんトータルでの支払い金額は、利息が高く借入期間が長いぶん、B銀行の方が多くなりますが、
A銀行に比べてリスク対策が出来ることは明らかです。


また、5年後、10年後を見てみるとどうでしょうか。

A銀行】 5年後の累計手残り額150万円

B銀行】 5年後の累計手残り額750万円

A銀行とB銀行それぞれの場合では、なんと5倍もの差が開きます。

1棟購入するための自己資金額が500万円程度だとすれば、B銀行を利用していれば
5年目には十分に貯まっていて、次の物件を購入できます。

A銀行】 6年目の年間手残り額30万円

B銀行】 6年目の年間手残り額

150万円(1棟目)+150万円(2棟目)= 合計300万円

このように、融資を上手く活用するかしないかにより、資産形成のスピードには大きな差が生まれます。


A銀行・B銀行それぞれの手残り額の計算には、家賃収入からローン返済費・管理費・固定資産税
その他運用経費を差し引き、算出しておりますが、分かりやすくするため購入初年度にかかる
不動産取得費のみ含めておりません。


不動産投資 TOP >>